D系統は市の北西部の郊外から都心部を抜け、東へ向かい、国境のライン川を超えてドイツのケール市まで走る系統です。1998年に混雑緩和のためA系統の区間便として新設されました。2007年8月25日の第3フェーズの路線延伸までは、D系統は、都心部のみの折り返しで、単なるA系統の補完と言う役割に過ぎませんでした。そのため、日曜・祝日は全便運休する他、土曜日、平日とも運転時間は午前7:30ごろから午後7:30までとなっており、早朝・深夜は運転されませんでした。2007年8月25日に、Etoile Polygone〜Aristide Briand間が延伸され、毎日・終日運転の通常の系統になりました。しばらくは、北側ではD系統は車庫のあるRotondeで折り返していましたが、2013年11月30日の北西部の延伸でA系統の終点付近が二股に分かれたため、D線は新設された枝線に直通することになり、Poteries始発に変更されました。
大きな変化が訪れたのが2017年4月29日です。東隣のドイツ・ケール市への延伸が行われ、D線は国境を越えるトラムとなりました。このときは、ケール駅前で終点でしたが、2018年11月23日、ケール市役所前(Kehl Rathaus)まで延伸されました。ケール市役所前手前の一駅区間は単線となっています。運転間隔は平日・土曜日が6-8分間隔、日曜日・休日が12分間隔となっています。ただし、半数の電車は国境手前のPort du Rhinで折り返しで、ドイツまで行くのは半分の電車です。平日・土曜日はA系統とあわせてDante-Etoile Bourse間はかなりの頻繁運転になります。なお、2017年に延伸された区間には、未成駅が二つあります。再開発事業が完成して開業するまで、全電車が通過します。
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