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ストラスブールLRT沿線案内 3,西部区間
Lingolsheim Tiergaertel - Elsau - République

B系統の解説と駅名・所要時間


 
C系統の解説と駅名・所要時間


 


トラム系統図



 東西方向を結ぶBCのうち、西側の区間です。Elsau以東の区間ではB、C両方の系統で軌道を共有しています。西のOstwald市が始発で、ストラスブール市に入り団地のElsauを出て、中央駅付近の下町を経て、旧都心部の北側を通り、HOMME de Ferで南北方向のADと交差し、東の官庁街であるRépubliqueに至ります。プチットフランスの西の入り口にあたる近代美術館の前を通ることから、観光でもお世話になる機会も多い区間です。BC両方の系統が走ることから本数は多く、昼間でも3分間隔くらいでトラムが来ます。

このページで紹介している沿線に関しては、治安が特に危険という情報はありません。郊外団地は治安が一般的に良くないため、早朝・深夜時間帯は注意してください。



=写真をクリックするとポップアップで拡大表示します=

=音符や楽器をクリックすれば各停留所の車内放送音楽が聴けます=

【1】Lingolsheim Tiergaertel〜Elsau間

Lingolsheim Tiergaertel
リンゴルスアイム・ティエルガルテル
station (2010/6/11)

tram B

B線の始発駅、Lingolsheim Tiergaertelは団地の真ん中にあります。Lingolsheim市は西郊の隣接都市でありますが、当駅は中心部とは若干離れております。トラムは主に南西部の団地とストラスブールを結ぶ役割であり、Lingolsheim市中心部へはバスに乗り換えとなります。Lingolsheim市中心へは、モンターニュベルトでLRTとバスを乗り継ぐルートの方が一般的であります。なお、Lingolsheimには国鉄駅もあり、トラム=トレイン化が計画されております。つまり、Lingolsheim市はトラムトレインとLRTの両方が乗り入れることになります。
 この駅はストラスブールのトラムとしては初の頭端式の終点駅となりました。駅の手前にシーサスクロッシング(ダブルクロスポイント)が設置されており、この駅では電車はホームで直接折り返しを行います。
駅手前のシーサスクロシッングポイント。
(2010/6/11)
ポイントを渡って駅に到着するユーロトラム。
(2010/6/11)
Alouettes
オルット
station (2010/6/11)

tram B

トラムは団地の中を走って行き、Alouettesに到着します。
Borie
ボーリエ
station (2010/6/11)

tram B

Alouettesを出ると、陸橋でフランス国鉄(ミュルーズ・バーゼル方面へ向かう路線)をまたぎ、森の中を走って、ボーリエに到着します。駅名は近くにある池の名前から取られています。
Ostwald Hôtel de Ville
オテル・ド・ビル・ドストワルド
station (2010/6/11)

tram B

VELO

Ostwald Hôtel de Ville(オストワルド市役所前)は、その名の通り、ストラスブール西隣のオストワルド市の中心にあります。2008年1月30日より5月22日までは、当駅が始発駅でした。ちなみに、以前はオストワルド市役所は停留所より南に1km弱にありましたが、トラム延伸にあわせて、この駅の近隣に移転しました。
Wihrel
ウイルル
station (2010/6/11)

tram B

通りを北上し、Wihrelに到着します。
Elmeforst
エルメフォル
station (2010/6/11)

tram B

Elmeforstを出ると、トラムはイル川の鉄橋を渡ります。この鉄橋はコンクリート製の2連トラス橋で、トラス橋はアーチを描く優美な形状です。この鉄橋のサイドは歩道となっております。鉄橋付近には白鳥やヤギがたくさんいます。
イル川鉄橋をElmeforst川から見たところ。
(2010/6/11)
鉄橋の下には白鳥やヤギが沢山います。
(2010/6/11)
Martin Schongauer
マルタン・ションゴエル
station (2010/6/11)

tram B

鉄橋を渡ると、エルゾー地区に入ります。この駅は、団地の中にあります。TramBは大通りを通らず、団地の中を突っ切って短絡するルートが多く、北側のLe RiedGénéral de Gaulleも同様になっています。
Dépôt de Elsau
エルゾー車庫・工場
el2.jpg
(2003/5/24)

Dépôt

Tramway Ecole
 エルゾー工場・車庫は、トラム・バスの共通の車庫であり、CTS第2の車庫となっています。トラムの車庫としては、主にBの電車を担当することになります。2007年夏より、CはNeuhofの車庫に変更になったので、エルゾー車庫はBのみとなっています。
車庫はエルゾー駅北側、SNCFの回送線の反対側にあります。エルゾー駅から数百メートル東へ線路が続いており、SNCFのガードのところで進路を北に変えて線路をくぐり、エルゾー工場に入ります。B線のOstawald延伸時には、ガード手前までの車庫への出入り線がそのまま本線になり、エルゾー車庫の手前で本線と車庫線が分岐することになっています。延伸時には、Ostwald方面から直接車庫に入線できるように車庫へのポイントはデルタ線になります。エルゾー工場も、線路がループ線になっているため、エルゾー車庫所属の電車はしょっちゅう向きを変えることになるでしょう。



【2】Elsau〜République間

Elasu
エルゾー

(2003/5/24)

音楽再生

tram B tram C


P&R

Elasuは車庫があり、Cの始発駅です。2007年1月29日まではここが始発駅でした。付近は団地になっています。このElsau地区、都心部から離れた郊外部で、この近辺のみ団地で建物が建っている、と言う感じです。ここにはCTSの工場・車庫があり、ストラスブールのトラムの運行上の拠点駅の一つです。次のMontagne Verteまでの区間は何もないので駅間距離が長くなっています。
 停留所は普通に2面2線で到着ホームに着いた後、奥の車庫の手前まで引き上げてから折り返します。到着ホーム手前にももう一つ降車ホームがあり、先行がつかえている時はここで降車扱いをします。それはよいのですが、この降車ホームかなりの急カーブです。
 駅に隣接して、パークアンドリレーの駐車場が設けられています。B/Cの西部区間でパークアンドリレーの駐車場があるのは当駅だけです。バスは40系統一本のみしか乗り入れておらず、公共交通のターミナルとしてはトラムの終点駅という性格しかありません。現在、当駅より西へ延長する工事が進められています。延伸後も、C系統は当駅始発着のままなので、車庫もあることもあり、当駅が運行上の拠点であることにはかわりはないでしょう。B系統は、車庫があるため一部が当駅始発で運転されます。

引き上げ線で折り返し準備中。換気のため、ドアをすべて開けて風通ししています。
(2003/5/24)
到着ホーム手前にも降車ホームがあり、先行列車が詰まっているときなどに使います。こんな急カーブでもちゃんとドアを開けて停車できるのはさすがですね。
(2001/11/29)
Montagne Verte
モンターニュ ベルト

(2002/10/4)

音楽再生


tram B tram C

 Elsauを出ると、芝生軌道でカーブしながら進み、イル川を渡ってMontagne Verteに到着します。ここはバスターミナルを併設した停留所です。西側の郊外部のOstwaldやLingolshimへ向かうバスとの乗り継ぎ駅となっています。ここではトラムの上下線を大きく離し、その中にバスターミナルを設けた格好となっています。丁度2面4線の駅の、内側2線をバスターミナルにした感じです。ここで折り返すバスも多いので、回転できるように上下線の間は広く取っています。この付近はちょうど都心部と郊外の境目あたりで、高速道路の入り口がある以外は何もありません。
バスとトラムはすぐに乗り換えできるようになっています。
(2001/11/29)

上下線の間は広く取り、バスの回転場となっています。
(2002/10/4)
もちろん、バスに乗り換えても1時間以内ならば1枚の切符で目的地まで行けます。
(2001/11/29)

写真のバスは、ノンステップの天然ガス駆動車。バスも半数以上がノンステになっています。
(2002/10/4)
Laitere
レトリー

(2003/5/30)

音楽再生

tram B tram C
高速道路とSNCFの線路をくぐってLaitereに到着します。SNCFのガードがちょうど郊外と都心の境目みたいな感じで、ここから都心部に入っていきます。Laitereとは牛乳工場のことで、この近くに施設があります。この近辺は4車線道路の片側2車線をトラム軌道に充てています。付近は下町的な雰囲気で、線路の両側にアパートが建ち並んでいます。
周りはアパートで、下町的な雰囲気が漂います。
(2002/10/4)
片側2車線つぶしてトラムの軌道にしています。軌道が真ん中ではなく、どちらか片方に寄せて敷設されています。
(2003/5/30)
Musée d'Art Moderne
ミュゼダートモデルヌ

(2003/5/30)


音楽再生


tram B tram C
 サイドリザベーション軌道を進み、Musée d'Art Moderneに到着します。その名の通り、近代美術館への下車駅です。と行っても、美術館は次のFaubourg Nationalとの真ん中くらいにあります。近代美術館前あたりは、センターポール式架線を採用しています。近代美術館はプチット=フランス観光の西側の拠点とも言える場所なので、観光客が多いです。イル川沿いには、E.N.A(Ecole Nationale d'Administration、国立行政学院)があります。E.N.Aはフランスの学歴社会の王者、グラン・ゼコール(Grandes Ecoles、官僚養成の高等専門大学)の中でも最も権威のある存在です。最も権威のある官僚養成校が首都パリではなく、東の端のストラスブールにあるところがユニークと言えます。
 E.N.Aの横からイル川にTerrasse Panoramiqueという橋が架かっており、プチット・フランスまで行くことができます。この橋は橋自体が建物になっており、2階建てで、さらに屋上も歩道として開放しています。中には聖母や聖人の像がたくさん安置されており、日本のお寺を彷彿させます。なお、この橋は夜は閉門して通行できませんので、注意して下さい。
近代美術館前を走る。この付近はセンターポール架線柱です。
(2003/5/30)

E.N.A.のたもとから見たプチット=フランスの風景。
(2003/4/8)
E.N.Aの建物です。最新の建物と思いきや、こじんまりした昔ながらの建物です。
(2003/5/30)

プチット=フランス側から見たE.N.A。左がTerrasse Panoramique。
(2003/4/8)
Faubourg National
フォーブル・ナショナル

(2003/5/23)



Tram B Tram C


(ストラスブール駅)
 近代美術館の前を過ぎると、いきなり狭い路地に突入し、四つ角で右折してFaubourg Nationalに到着します。この停留所は狭い路地にあり、自動車乗り入れ禁止、つまりトランジットモールとなっています。と言えども、HOMME de Fer付近とは全く雰囲気が異なり、下町なのでかなり雑然としています。ここには大学の学生食堂があるので、学生の利用も多いです。生活臭の漂う空間にトラムが走っていると言う感じです。
 実は、ここからSNCFの中央駅までは歩いて4分くらいで行くことができます。中央駅の駅前にも、tramBCはFaubourg Nationalまで150mという看板があります。ADのGare Centralは地下にあって意外と乗り換えが面倒なので、BCから中央駅へはここで降りた方が便利な場合が多いです。
停留所のAlt Winmärik寄りで、左手にはアルザス伝統の木組みの建物が見えます。トラムのルートには木組みの建物は少なく、ここは貴重な撮影ポイントです。
(2003/5/23)


(2006/6/6)
教会をバックに走る。トラム沿線には教会は多いので、教会とトラムを写すポイントはたくさんあります。
(2003/5/30)

(2006/6/6)
Alt Winmärik
Vieux Marche aux Vins
アルト・ヴィンマリク
ビュー マルシェ オー ヴァン

(2003/5/23)

音楽再生

tram B tram C



(ストラスブール駅)
Faubourg Nationalを過ぎるとイル川を渡り、ストラスブールの心臓部である旧都心に入っていきます。かなり急なS字カーブで路地に入り、Alt Winmärik Vieux Marche aux Vinsに到着します。停留所名はアルザス語とフランス語の併記なので長くなっています。Alt Winmärikはアルザス語なのでドイツ語読みになります。フランス語では存在しないaのトレマ(ドイツ語なのでウムラート)がアルザス語であることを主張しています。路線図や車内放送では省略してAlt Winmärikだけになっています。ちなみに、停留所名は「古いワイン市場」という意味で、これは通りの名前です。
 国鉄のストラスブール駅まで150mと近く、国鉄への乗換駅として機能しています。この停留所と駅前広場の間の通りには、ホテルや軽食レストランが多数並んでいます。 ここからVieux Marche aux Vins通りを走っていきます。トランジットモールとなっています。少し前までCTSのバスもトラムの軌道上を走っていましたが、現在はバスのルート変更でバスは走りません。
かなり急なS字カーブ。
(2003/5/30)
こことHomme de Ferの間の軌道は唯一バスと共用でした。連接低床バスとのすれ違い。
(2003/5/23)

Homme de Fer
オム・ド・フェール
aw0.jpg
(2003/10/14)

音楽再生  

tram B tram C

tram A tram D

tram A D
Vieux Marche aux Vins通りを抜けると、南北方向のAD線と十字にクロスしてHomme de Ferに到着します。旧都心部の中心となる停留所で、付近にはデパートなどが建ち並んでいます。リング屋根で有名ですが、BCの乗り場にはリング屋根はありません。ADへの乗り換え客が非常に多いです。交差部は平面交差で、両系統とも本数が多いので線路も混雑しています。早朝・深夜ではここで折り返す列車もあります。
tram A D
ga1.jpg 停留所北側のトランジットモール。左手の建物にはブティックが入っている。
(2003/10/14)
ga2.jpg 中央部がクロス点、左手がBCのホーム、右手がリング屋根つきのADのホーム。
(2003/10/14)
Place Broglie
プラス・ブローグリー

(2003/5/24)

音楽再生

tram B tram C

Homme de Ferを過ぎるとブティックが立ち並ぶ通りを走っていきます。かなり狭い通りで、自動車はもちろん乗り入れ禁止です。トラムのデザインと相まって、この通りかなりオシャレな雰囲気になっています。トランジットモールを抜けて、Place Broglieに到着します。
ここはその名の通り、広場です。Broglie広場には市庁舎(Hotel de Ville)があります。この広場では市場や様々な催しが開催されます。様々な絵が出品される芸術市ああったり、月に一度チェス大会もあったりします。高級と言うよりは庶民的な雰囲気でなじめる広場です。ここの広場のイベントはバラエティーに富んでおり、何が行われるのか楽しみでもあります。カテドラル(大聖堂)へも近いです。
Place Broglieを過ぎると、イル川を渡って旧都心から出て、République広場に入ります。
ga2.jpg Broglie広場横を走ります。
(2003/5/23)
ga2.jpg 停留所の横でマルシェ。人々で賑わいます。
(2006/6/7)
République
レピュブリック











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2003年7月22日ページ作成
2004年4月29日更新
2007年3月22日更新(写真追加・体裁変更)
2007年11月4日 路線延伸を反映
2008年2月1日 路線延伸を反映
2008年9月25日 路線延伸を反映
2010年6月28日 更新

他の区間へ乗り換え

トラム系統図

tram A tram D   1,北西部区間
Hautepierre Maillon-Homme de Fer
tram A tram D tram E 2,南部区間
Homme de Fer-Illkirch Lixenbuhl/Aristed Briand
tram B tram C  
3,西部区間
Lingolsheim Tiergaertel - Elsau-République
tram C tram E 4,南東部区間
République-Rodolphe Reusse
tram B tram E 5,北東部区間
République-Hoenheim Gare/Robertsau Boecklin


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