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ストラスブールLRT沿線案内 4,南東部区間
République-Neuhof Rodolphe Reusse

C系統の解説と駅名・所要時間


 
E系統の解説と駅名・所要時間


トラム系統図

  BCの東部のうち、C系統が乗り入れる区間です。ストラスブール大学のキャンパスがあるEsplanade地区に路線を延ばしています。ストラスブール大学は学生数3万人を超えるヨーロッパ有数の大学であり、ストラスブール市の人口は25万人(都市圏は45万人)ですから、人口の1割は大学生ということになります。C線は大学生の利用が多く、短い路線ながら重要な役割を担っていると言えます。ちなみに、ストラスブール大学はルイ・パスツール大学(理系)、ロベール・シューマン大学(社会科学系)、マルク・ブロック大学(人文・芸術系)の3つの大学から構成されています。3つの大学と言っても、学部ごとに名前を変えているだけで、事務機関などは共通化されていますし、校舎も同じキャンパス内に同居しています。ストラスブール大学は機関があちらこちらに分散しているので、大学を訪れる際には目的の学部や機関の場所を地図で確認して、どの停留所が近いかあらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。北部のクローネンブールや南部のイルキルシュにもキャンパスはあります。


このページで紹介している沿線のうち、ヌーオフ地区とヌドルフ地区(C線の単独走行する沿線)は治安があまり良くありません。特に、ヌーオフ地区は昼なお危険と呼ばれている地域であるため、治安に関しては最大限の注意が必要です。この表示のある停留所は、早朝・深夜時間帯の訪問・視察・撮影は絶対に避け、周辺をむやみに歩き回らないようにしてください。ヌーオフ地区は日中でも警戒が必要です。この区間を試乗される方は、終点到着後、直ちに来た電車で折り返すことをお勧めします。


=写真をクリックするとポップアップで拡大表示します=

=音符や楽器をクリックすれば各停留所の車内放送音楽が聴けます=

République
レピュブリック


(2003/5/23)
5,République-Hoenheim Gareも参照。

音楽再生

Tram C Tram B

tram E
 RepubliqueはB・C・Eの3系統が集まる停留所で、Republique広場の南側にあります。ホームのEsplanade寄りに分岐点があります。分岐点は三叉路になっており、ホーム構造は三角千鳥形になっています。2007年のE系統開業に伴い、三角千鳥形のホームに変更されました(新設駅のLandesbergと同じ構造)。分岐点の西側・Homme de Fer側のホーム(従来のホーム)は、北側(Elsau方面)のホームのみ使用され、南側(旧Hoenheim・Esplabade方面ホーム)は使用停止になっています。開業時から用意されていたデルタ線東側の使われていなかったホームは、南側のみ使用され(これが、CのNeuhof方面、EのBaggersee方面ホーム)、新たにデルタ線北側、国立劇場の前に東側のみホームが設置されました(BのHoenheim・EのRobersau方面行き)。
 Republique(共和国)広場を取り囲むように、バ=ラン(Bas-Rhin)県庁とアルザス(Alsace)地方庁(地方Regionは県より上位の行政単位で、州に相当する)、Bas-Rhin県議会があります。また、国立劇場国立図書館もこの広場にあります。 tram Cは、Republiqueを出ると、すぐに広場の入り口の門の中を通ります。トラムが門をくぐるというユニークな光景が見られます。

門から出てくるトラム。
(2003/5/30)
広場側から見れば、トラムが門に入ってるように見えます。現在、この写真を撮影した場所が、CのEsplanade方面ゆきホームになっています。
(2003/5/30)

Gallia
ガリア

(2003/5/30)
音楽再生

Tram C tram E
 Galliaはイル川の橋の上の停留所にある停留所です。イル川の中之島(旧都心)東端に近く、川岸には船上カフェが並んでいます。橋からはカテドラル(大聖堂)も望めます。北側には、セント=ポール教会があります。これもなかなか美しい教会です。停留所名のガリアとは、停留所に近接する建物の名前です(停留所画像のバックに写っている煉瓦の建物がそう)。このガリアはストラスブール大学の建物で、学生食堂(Rest-U)やいろいろな事務機関が入っています。ここから大学地域になります。

橋の北側にはセント=ポール教会があります。川面に映える美しい教会です。
(2003/5/30)
カテドラル(大聖堂)をバックに走るトラム。
(2003/5/30)

Universités
ユニバーシテ
un0.jpg
(2003/5/30)

音楽再生

Tram C tram E
 Galiiaを出るとセンターリザベーション区間になります。ここでは上下線の間を広く取り、自転車道としているのが特徴です。軌道と自転車道の間は並木が植えられ、都市の緑化とともに架線を隠す役割も持っています。
 このUniversitésはストラスブール大学の北門にあたる停留所です。停留所の前には理系のルイ・パスツール大学の図書館があります。通り南側がストラスブール大学のメインキャンパス。大学前と言えども、北門から近いのはルイパスツール大学だけで、他の学部は終点のEsplanadeからの方が近いです。大学の機関は大学通り北側のForêt-Noire通り沿いなどにも分散しています。
 また、停留所北側には動物学博物館(Musée Zoologique)もあります。
分離帯で区切られた軌道を快走する。
(2003/5/30)
上下線軌道の間は遊歩道および自転車道。Gallia寄りの入り口から見たところ。(
(2003/5/30)
Observatoire
オブゼルバトワール

(2003/4/6)

音楽再生

Tram C tram E
Observatoireで自転車道を挟んだ区間は終わります。この停留所も、北側のForêt-Noire通り方面にある学部に通う学生などの乗降が多いです。Observatoireを出ると、交差点を右に曲がり、道路中央の芝生軌道となります。計画中のTram-Train はここで分岐し、曲がらずまっすぐケール方面に向かう予定です。

上下線の間は遊歩道および自転車道。
(2003/4/6)
道路中央の芝生軌道となっている。
(2003/4/6)
Esplanade
エスプラナード

(2003/5/30)

音楽再生

Tram C tram E
 Observatoireを出ると南に90度カーブし、道路中央の芝生軌道を進み、Esplanadeに到着します。2000年12月のC線開業時から2007年8月27日までは、終点駅でした。周囲は団地となっています。軌道がある道路沿いにはオブジェのように彫刻が並べられています。大学の正門(東門)はこの停留所の前にあり、社会科学系のロベール・シューマン大学や人文系のマルク・ブロック大学、マルク・ブロック大学付属語学学校IIEFはここが近いので、大学生の利用が多いです。アテナ像が大学正門のシンボルです。
 終点駅だった時代、折り返しは、大抵の場合、南側の引き込み線で折り返しますが、遅れている時などはは駅の北側の渡り線を使って、乗車ホームで直接折り返す場合もあります。なお、終点駅であった名残から駅の両側に渡り線があるので、非常には当駅でどちらの方角にも折り返しが可能です。
終端部。線路の先には植え込みがあります。この交差点はロータリーです。
(2003/7/6)
ストラスブール大学正門。真ん中にあるのがアテナ像。
(2003/5/30)

Winston Churchil
ウイストン クールシル
station
(2010/6/11)

tram C tram E

VELO

Esplanadeを出ると、ライン川から続く運河を渡ります。この運河は、かつて船が行き交っていたために、トラム延伸以前は桁の高い道路橋が架けられていました。しかし、旧橋ではトラムの重量に耐えられず、また勾配も急であったために、掛け替えられました。この際に、船が通らなくなっているので、高架橋から地上橋に変更されました。この停留所付近は、ウオーターフロントの再開発事業が行われており、シネマコンプレックスが建っています。
停留所に停車するトラム。
(2010/6/11)
シネマコンプレックス。
(2010/6/11)
Landsberg
ランドスベルグ
station

C D E





Jean Jaurès
ジュアン ジョレス
station

C D



Lycée Jean Monnet
リセ ジュアン モネ
station
(2010/6/11)

tram C

Esplanade以来、ずっと他の系統と線路を共有していたC系統も、Jean Jaurèsからは単独走行になります。分岐して一駅目の当駅は高校と公園の前にあります。
Graviere
グラヴィエル
station
(2010/6/11)

tram C

治安注意
GraviereはNedorf地区の南部に位置する停留所です。Neudorf地区は、都心に近い地区ですが、トラムの路線は微妙に外れています。当初はNeuhof方面への路線は、Etoile PolygoneからNeudorf地区を縦断してGraviereに至るルートを想定していました(路線バスのルート。ちなみに、Etoile Polygone駅の留置線も、当初は南への延伸を考慮した構造になっていました)。この構想では、DがNeuhofへの路線を担うことになるはずでした。需要やC系統の延伸とのカラミで、現在のような形態になりました。
 当駅を出ると、SNCFのドイツ・ケール方面の線路をくぐり、南東部の郊外住宅地、Neuhof(ヌーオフ)地区に入ります。
 当駅と次駅Kibitzenauの間で車庫への分岐線があります。この関係で、Cの一部は当駅始発着で運転されます(Elsau−Graviere間)。
※この駅から先の区間は、終点まで特に治安の悪い地区に入りますので、ご注意ください。
Dépôt de la Kibitzenau
キビツァノー車庫・工場
station


Dépôt

Tramway Ecole
 キビツァノー車庫は、トラムC・Eおよびバスの車庫です。トラムCの延伸にあわせて、Dの終点Aristed Briand付近にあったバスの車庫を移転して誕生しました。トラムCの担当は、Elsauの車庫からこの車庫に移管されました。
この車庫への出入庫列車は、CのElasu方面はGraviere始発着、Neuhof方面はKibitzenau始発着、Eの場合はLandesbergまで回送して運用されます。
Kibitzenau
キビツァノー
station
(2010/6/11)

tram C

VELO
治安注意
トラムは、Neuhof地区に入り、Kibitzenauに到着します。この停留所に隣接して、P&Rの駐車場ならびに車庫が建設されています。出入庫の関係で、Cの一部は当駅始発着で運転されます(Kibitzenau−Rodolphe Reuss間)。
※この駅周辺は治安が悪いため、周辺をみだらに歩き回ることは避けてください。
Saint Christophe
サン・クリストフ
station
(2010/6/11)

tram C

治安注意
Kibitzenauを出たトラムは、住宅地と教会の墓場の裏を通り、Saint Christopheに到着します。この停留所は、その名の通り教会の前にあります。
※この駅周辺は治安が悪いため、周辺をみだらに歩き回ることは避けてください。
Neuhof Rodolphe Reuss
ヌーオフ ロドルフ ルッス
station (2010/6/11)

tram C

治安注意
Rodolphe Reussが現在のC線の終点駅です。Neuhof地区の新たな玄関口として整備されました。停留所の奥に引上線があってそこで折り返すストラスブールのトラムの終点駅の標準仕様です。  
なお、郊外住宅地のNeuhof地区はストラスブールで最も治安の悪いと言われている地区であり、治安に関しては警戒が必要です。試乗の際はくれぐれもご注意下さい(トラムの停留所周辺は格別危険という訳ではありませんが、ヌーオフ地区の奥にはスラム同然の非常に危険な地域がありますので、地理に不慣れな方は)。
※この駅周辺は治安が悪いため、周辺をみだらに歩き回ることは避けてください。
終端部の折り返し線の光景。なお、当駅の折り返し線は単線となっています。
(2010/6/11)
停留所から折り返し線を見る。
(2010/6/11)




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2003年7月22日ページ作成
2004年4月14日更新(音楽追加)
2007年3月22日 更新(体裁変更)
2007年11月4日 8月25日の路線延伸を反映
2007年12月9日 11月26日の路線延伸を反映
2008年2月1日 訂補
2010年6月28日 更新

他の区間へ乗り換え

トラム系統図



tram A tram D   1,北西部区間
Hautepierre Maillon-Homme de Fer
tram A tram D tram E 2,南部区間
Homme de Fer-Illkirch Lixenbuhl/Aristed Briand
tram B tram C   3,西部区間
Lingolsheim Tiergaertel - Elsau-République
tram C tram E
4,南東部区間(このページ)
République-Rodolphe Reusse
tram B tram E 5,北東部区間
République-Hoenheim Gare/Robertsau Boecklin



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